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ほんのれん旬感ノートvol.29 私たちの戦争?戦後80年、忘れないでいたいこと

 

編集工学研究所と丸善雄松堂が提供する更新型ライブラリー、ほんのれん

広島県イノベーション・ハブ・ひろしまCampsポーラヒューマンリンク株式会社など、導入いただいた団体に、毎月「旬な問い」と「5冊の本」「旬感ノート」などをセットにしてお届けしています。

 

編集工学研究所のメンバー仁禮洋子、山本春奈らが「ほんのれん編集部」として、毎月「旬感ノート」の編集制作を担当。さらにPodcastでは「ほんのれんラジオ」を配信。ニュースサイト、Business Insider Japanでの連載、スマートニュース+での連載などでも発信しています。

「私たちの戦争?戦後80年、忘れないでいたいこと」

Vol.29(2025年8月)の問いは、「私たちの戦争?戦後80年、忘れないでいたいこと」です。

今月のEditor’s Note

「歴史」とつながり直す

戦後80年の節目だ。戦争を直接体験した世代がほとんどいなくなるなか、戦争を知らない私たちは、いま何を思えばいいのだろう。

「戦後80年と言われても…..」という戸惑いが、正直なところ広まっているのではないか。「どうして戦争を知らなきゃいけないの?」という素朴な疑問もあるだろう。

『我々の死者と未来の他者』(旬感本4)は、日本人は敗戦をきっかけに「我々の死者」を失ったと言う。「我々の死者」とは、歴史を紡いできた先人たちのことだ。本来は彼らの意志を継いで現在の共同体が成り立つはずだが、日本では「あの戦争の過ち」を引き継ぐわけにはいかなかった。80年前に「我々の死者」と「私たち」は分断されたのだ。

過去の戦争は、昔の人たちの戦争に見えがちだ。しかし『世代とは何か』(旬感本5)は、現在を生きる我々は、すでに過去世代と手を携えているはずだと説く。現在は過去を内包しているのだ。だとすると、あの戦争も私たちの足もとに今もまだあるのかもしれない。

終戦から80年が経過した今だからこそ、「あの頃」の対立を超えて対話できることもきっとあるはずだ。「あの人たちの戦争」から「私たちの戦争」へ。いま改めて、歴史とのつながりを再考してみたい。

ほんのれん編集部

 

今月の旬感本5冊

 

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