ほんのれん旬感ノートvol.28 祭り、足りてる?-特別な時間の作り方-
編集工学研究所と丸善雄松堂が提供する更新型ライブラリー、ほんのれん。
広島県イノベーション・ハブ・ひろしまCamps、ポーラ、ヒューマンリンク株式会社など、導入いただいた団体に、毎月「旬な問い」と「5冊の本」「旬感ノート」などをセットにしてお届けしています。
編集工学研究所のメンバー仁禮洋子、山本春奈らが「ほんのれん編集部」として、毎月「旬感ノート」の編集制作を担当。さらにPodcastでは「ほんのれんラジオ」を配信。ニュースサイト、Business Insider Japanでの連載、スマートニュース+での連載などでも発信しています。
「祭り、足りてる?-特別な時間の作り方-」
Vol.28(2025年7月)の問いは、「祭り、足りてる?-特別な時間の使い方」です。

今月のEditor’s Note
「ハレ」を生み出す「ケ」の力
夏だ、祭りだ。花火、神輿、ハッピにうちわ。今では夏フェスも。夏は賑やかな「祭り」も、お盆のような静かな「祀り」も多い季節。タイパ重視の時代にも、卒業式や入社式から、歓送迎会、推し活の現場まで、ある種、無駄なようにも思える「祭り」に人が集いつづけるのはなぜだろう?
経済合理性に照らせば、人が集まって歌い踊ることは非合理に見える。けれど、古から人類は知っていた。祭りには、共同体や組織の結束を高める効果があるということを(旬感本1『RITUAL』)。
日本では古来、うたげの場で、人々は創作活動をおこなっていた。祭りとは、たんに結束を高めるだけでなく、創造の場でもあったのだ(旬感本5『うたげと孤心』)。その特別な時間(ハレ)を充実したものにするには、日常(ケ)こそが重要だった。つまり、祭り当日のずっと前から、祭りは始まっている。祝祭に向けて準備をする、ある意味孤独な時間の積み重ねが「祭り」をつくるのだ。祭りとは、日常の先にある、非日常の特別な時間。あなたはどんな「祭り」が欲しい?
ほんのれん編集部
今月の旬感本5冊
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