ISIS FESTA SP「『情報の歴史21』を読む」イベントシリーズ 超豪華全7回のアーカイブ映像を期間限定・特別提供
2022年に開催し、大好評をいただいたISIS FESTA SP「『情報の歴史21』を読む」イベントシリーズ。一夜限りのイベントとして実施していましたが、ぜひ内容を振り返りたいという声をたくさんいただきました。「もう一度観たい」「見逃してしまったので動画で観たい」という多くのご要望にお応えして、この度、イベントアーカイブ映像の期間限定・特別提供が決定しました。
「『情報の歴史21』を読む」イベントシリーズは、山本貴光さん、大澤真幸さん、田中優子さん、武邑光裕さん、村井純さん、佐藤優さん、ヤマザキマリさんを各回ゲストにお招きして半年以上にわたり開催しました。全7回の映像を、スペシャルパッケージでご用意いたします。
*ご視聴保証期間は、ご購入から1ヶ月間です。
【小社ウェブショップ】より、お求めいただけます。

「『情報の歴史21』を読む」アーカイブ映像パッケージについて
●パッケージ内容:全7回分のイベント録画映像
<各回ゲスト>
第一回:山本貴光さん
第二回:大澤真幸さん
第三回:田中優子さん
第四回:武邑光裕さん
第五回:村井純さん
第六回:佐藤優さん
第七回:ヤマザキマリさん
●ご提供方法:動画視聴用のURLをお送りします。
●ご視聴補償期間:ご購入から1ヶ月間です。
●価格:10,000円(税別)/(税込11,000円)(予定)
●お申し込み:【小社ウェブショップ】よりお求めいただけます。
各回の見どころ集
全7回のシリーズから、各回の見どころを要約抽出しました。お申し込み受付開始をぜひ楽しみにお待ちください。
山本貴光篇:「問いをたてる」
バルザックの執拗なまでの環境描写は、当時のメディアや芸術環境の影響をうけていたのではないか? ヘビーユーザーを自称する山本貴光の『情歴』活用術は、まず「問い=Questionをたてること」から始まる。フランスの大文豪オノレ・ド・バルザックの生誕年である「1799年」のダブルページを開くと、そこで目に飛び込んできた歴象は「フンボルト」と「リトグラフ」だった。ここに、山本貴光 vs バルザックの編集格闘技のゴングが鳴り響く。

大澤真幸篇:「ロシアとヨーロッパのあいだを読む」
なぜ、ウクライナ侵攻は始まったのか。大澤真幸はこう推察する。プーチンのヨーロッパへの嫉妬が引き金となっているのではないか。ロシアはヨーロッパであり、ヨーロッパではない。この両義性が問題なのだ。では、そもそもヨーロッパとは何か。東西教会の分裂以来、ヨーロッパの中には「本物」たるカトリック地域と、「ヨーロッパになりたい」正教地域が共存している。ロシアは、988年に決定的な選択をした。それは「ルーシの洗礼」である。

田中優子篇:「歴史の渦を見る」
「①ダイナミズムを見る」、「②その動きの因を見る」、「③立ち止まって渦を見る」。田中優子はこの三つの見方を使って、『情歴』を読む。例えば、①「出雲の阿国」と「シェイクスピア」の不思議な共時性に着目する。また、②「マテオ・リッチ」と「秀吉の朝鮮出兵」が何をもたらしたのかを問い、③「鎖国」という概念に新たな見方を提示する。江戸から満州事変までを一気に駆け抜ける歴史語りのスタイルは、そのまま田中優子の歴史観をあらわしている。

武邑光裕篇:「ハイパー中世を読み解く」
ハリー・ポッター、ゲーム・オブ・スローンズ、ロード・オブ・ザ・リングが大流行したのはなぜか。それは「ハイパー中世」時代到来の予兆だったのかもしれない。ハイパー中世は、新中世研究に決定的な影響を与えたウンベルト・エーコの論考「中世の夢想」(『ハイパーリアリティへの旅』収録)を手がかりに武邑光裕が直感したニューコンセプト。これがデジタルテクノロジーと共犯関係を結べば、「ハイパー中世メタヴァース」を実現する。

村井純篇:「コンピュータの歴史と未来を接続する」
いまやコンピュータとインターネットは人類に欠かせないツールとなった。そのインターネット誕生を日本に最初にもたらした人物が村井純だ。一方、現在のコンピュータとソフトウェアの概念をつくったのは、ケン・トンプソンとデニス・リッチー。「UNIX」開発者であるこの二人を筆頭に、コンピュータ技術の「何がすごいのか」、技術者たちの功績にリスペクトを捧げるとともに、未来の「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク」までを語り尽くす。

佐藤優篇:「ウクライナ問題から、歴史との向き合い方を探る」
テーマはウクライナだ。戦争の起源は紀元前1000年頃のスキタイ騎馬文化まで遡る。さらにメルクマールの歴象はグラゴール文字文化とキリル文化、ガリツィアのナショナリズムとイエズス会、マイダン革命の奥のウクライナ民族主義者ステパン・バンデラへと続き、歴史的現在に連なる驚くべき歴史の連鎖が開示される。また、佐藤優篇では講義前に課題本が発表された。「大きなナラティブ」に流されることなく、時代と歴史を読み解く読書の技法を伝授する。

ヤマザキマリ篇:「宗教とエンターテインメントをつなぐ美術史」
ヤマザキマリと松岡正剛が宗教とエンターテインメントをめぐって人類史をメッタ斬り。カラヴァッジオとパゾリーニと水木しげるの「黒」の共通点とは? 皇帝ネロが信奉したミトラス教は古代のスーパーマンだった? アルタミラの壁画が描かれたのはなぜか? 初期ルネサンスの画家・パオロ・ウッチェロは人を描くのがヘタクソ? 鬼滅の刃のマニエリスム性とは? イタリアファシズムと未来派はプチルネサンス? 「かわいい」「かっこいい」ばかりが覆い尽くす日本に問答をたたみかける。
