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ほんのれん旬感ノートvol.27「正しさ」って どこまで正しい?- 間違えられない社会を超えて-

編集工学研究所と丸善雄松堂が提供する更新型ライブラリー、ほんのれん

広島県イノベーション・ハブ・ひろしまCampsポーラヒューマンリンク株式会社など、導入いただいた団体に、毎月「旬な問い」と「5冊の本」「旬感ノート」などをセットにしてお届けしています。

 

編集工学研究所のメンバー仁禮洋子、山本春奈らが「ほんのれん編集部」として、毎月「旬感ノート」の編集制作を担当。さらにPodcastでは「ほんのれんラジオ」を配信。ニュースサイト、Business Insider Japanでの連載、スマートニュース+での連載などでも発信しています。

 

「”正しさ”ってどこまで正しい?間違えられない社会を超えて」

 

Vol.27(2025年6月)の問いは、「”正しさ”ってどこまで正しい?間違えられない社会を超えて」です。

 

 

今月のEditor’s Note

グローバルサイズの「正しさ」のなかで

いま「正しさ」がオーバーヒートしている。「不適切」が見つかろうものなら、人々はここぞとばかりに石を投げる。一度間違えればゲームオーバー。炎上、ポリコレ、コンプラ、キャンセルカルチャー。どうしてこれほど息苦しいのだろう。
そもそも人類が、道徳的な「正しさ」を発明したのは、集団生活を営むためだったという。「『MORAL一善悪と道徳の人類史』(旬感本2)によると、人々は共同体のなかで協力するときに、道徳という善の基準をつくった。つまり、道徳は部族や国ごとに異なり、世界にはたくさんの「正しさ」が乱立していたはずなのだ。
しかし、いま、地球に生きるほとんどの人たちが、「グローバルなインターネット空間」というたったひとつの共同体に所属しているように見える。そこではただ一度の過ちもデジタルタトゥーとして半永久的に残り続ける。私たちは、知らず知らずのうちに「地球」という世間に押し込められてしまったのかもしれない。地球サイズの画一社会を生きることに、窮屈さの原因がありそうだ。
「正しさ」とは、本来、集団生活をうまく営むための知恵。ならば、家庭で、会社で、
日本で、地球で、それぞれの共同体のなかでの「正しさ」を考えてみたい。

ほんのれん編集部

 

 

今月の旬感本5冊

 

 

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