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ほんのれん旬感ノートvol.26「カラダ使えてる?」

編集工学研究所と丸善雄松堂が提供する更新型ライブラリー、ほんのれん

広島県イノベーション・ハブ・ひろしまCampsポーラヒューマンリンク株式会社など、導入いただいた団体に、毎月「旬な問い」と「5冊の本」「旬感ノート」などをセットにしてお届けしています。

 

編集工学研究所のメンバー仁禮洋子、山本春奈らが「ほんのれん編集部」として、毎月「旬感ノート」の編集制作を担当。さらにPodcastでは「ほんのれんラジオ」を配信。ニュースサイト、Business Insider Japanでの連載、スマートニュース+での連載などでも発信しています。

「カラダ使えてる?」

Vol.25(2025年5月)の問いは、「カラダ使えてる?」です。

 

 

今月のEditor’s Note

閉じた身体から、ひらかれたカラダへ。 


デジタルデバイスに囲まれて、目と指ばかりを動かす日々。何でもスク
リーン越しにやりとりできる世界はかつてなく便利だ。しかし、それと引
き替えに、私たちの身体はどんどん存在感を失っている。
そもそも身体は、世界との接面だ。ここから受容する外部刺激に合わせ
て自己を調整し、生命は環境に適応する。身体には本来、生物種それぞれ、
個体それぞれの独特なセンサーが働いている。
例えば目の見えない人は、音によって世界をより立体的に捉えていると
いう(旬感本1)。チョウは足で味を感じられるし、ワニは小さなさざ波を、
クモは空気振動を感じる力で獲物を捕える(旬感本2)。周囲からやってく
る情報に対して感覚をひらくと、その分だけ多くの世界の捉え方が生まれる。
日本の武道では、自分と道具と環境が一体化することを理想としてきた。
「私の身体」の境界を取りはらって、周囲との相互作用のなかに身を投じ
ることで、自らにそなわっている以上の力が発揮されるはずだ。
デジタル全盛のいまこそ、身体観のアップデートが必要だ。自分という
輪郭線の中に閉じられた肉体としてではなく、周囲にひらかれた場としての「カラダ」を取り戻したい。

ほんのれん編集部

 

今月の旬感本5冊

 

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