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広い視野・高い視座で大局観を養う「リベラルアーツ〈観〉養成研修」

ビジネスの最前線で求められるのは正解を導く力ではなく、仮説を自ら立てる力と、意思決定の拠り所を問い続ける力です。編集工学研究所の「リベラルアーツ〈観〉養成研修」では、対話と読書を通じて、仮説力と意思決定の拠り所となる「観(物事の見方)」を養います。経営層や次世代リーダー向けの実践型研修を、講師メッセージとともにご紹介します。

 

講師の橋本英人(編集工学研究所・執行役員)。「リベラルアーツ〈観〉養成研修」の「ベーシック」を担当。

 

講師メッセージ

■意思決定の基盤となる「観」

この研修で扱う「観」とは、意思決定の基盤となる物事の見方や考え方の軸を指します。とりわけ経営層には、異分野の知識や専門性を超えた広い視野、様々な事象の背景にある歴史や思想を踏まえた判断を問われるシーンが多くあります。
そこで当プログラムでは、「編集的読書術」を通じて、まず歴史文化に根ざした社会のあり方や世界観を自分なりに捉えることから始め、自身の価値観を見つめ直すことを模索します。そして、自社の経営観を問い直していきます。意思決定を左右する「観」は、この3つが交差するところにあり、世の中や社会の観、自身の価値観、自社の経営観を問い続けることが不可欠だと考えています。

 

■コンテンツとメソッドを提供する研修設計
当研修では「コンテンツ(情報・知識)」と「メソッド(情報編集術・読書術)」をあわせて提供しています。幅広い分野の課題図書を通じて、多様な知や思考モデル・世界観に触れ、そこで得た情報をどう関係づけ、どう自分の中に再配置していくか——。これが一般的な読書とは異なる「編集的読書術」です。
つまり、「本から学ぶ」のではなく、「本を素材に自分の〈観〉を編集する」ことを重視しています。インプットしたものを常にアウトプットするトレーニングを連続研修で行うことで、本の情報を自分自身の「知」に変換する力を身につけていきます。

 

 

 

■アナロジカル・シンキングで多様な知をつなぐ

飛躍や誤解、直観を恐れずに、異分野の知に対角線を引き、自分なりに繋げていく——。これが、編集工学が重視する「アナロジカル・シンキング」です。たとえば、ある経営課題を歴史や文学、動植物の生態などと照らして考えてみる。異分野の事柄を一度抽象化してみて、再び現実のビジネスの文脈に照合する、といった具合です。
ビジネスの課題とリベラルアーツの知は一見遠く見えますが、アナロジカル・シンキングで両者のあいだを行き来し、自分なりの繋がりを見出すことで、新たな気づきが得られます。

 

■対話型でより立体的な「観」へ
当プログラムは集合研修で行います。本を媒体にして問いを立て、他者と語り合う。同じ本を読んでも、注目するキーワードや抽象化する見方は、一人ひとり異なります。対話によって互いの「観」はより立体的になり、ビジネス課題を別の角度から捉える機会にもなります。
参加者からは、「自分の思考の癖に気がついた」「周囲の受講者の問いが自分の視野を押し広げてくれた」といった声が多く寄せられています。対話と読書による集合知の醸成。それこそが、「リベラルアーツ〈観〉養成研修」が生み出す最大の価値だと考えています。

 

 

 

【講師プロフィール】
橋本英人(はしもと・ひでと)
編集工学研究所 執行役員・主任研究員
2017年より「編集工学」と「読書」の方法論を活用した人材育成、理念浸透、リベラルアーツなどの各種研修企画開発および講師を担っている。2018年からは編集工学の方法論と「日本の編集文化研究」の知財を用いて、地域や組織の文化やらしさを探索分析・言語化し、ワークセッションや冊子映像書棚空間などで可視化浸透を行う「Roots Editing」の支援を行っている。2020年主任研究員、2022年執行役員に就任、編集制作から事業統括まで広範囲の編集に従事している。共著に『探究型読書』(2020)、編集制作に『インタースコア』(2015)。

プログラム概要

【ベーシック:次世代リーダー〜経営人材向け】

────自ら問い、仮説するための「4つの〈観〉」を養う────

 

◉Day1(対面4時間)

リベラルアーツの土台となる「編集的読書術」について学びます。「編集的読書術」とは、時間をかけて知識を得ようとする方法とは異なる読書術で、固定化しがちな見方を柔らかくし、インプットした情報を自ら編集する方法、「目次」から問いを立てる方法などを学びます。

 

◉Day2~Day4(オンライン3時間×3日)

初日で体験した読書術を活用して、「課題図書」と「ワークシート」に取り組み、テーマを変えながら中長期目線で仮説・思考する力、日常業務では及びにくい多様な知への接続、価値観や社会観の意識化と言語化に取り組みます。

 

◉Day5(対面3時間)

「編集的読書術」を通じて習得した思考法、これからの経営人材に必要な物の見方「観」を振り返ります。それを踏まえ、一人ひとりの今後のビジョンを発表する場にすることもあります。

 

 

 

【アドバンス:トップマネジメント層〜経営層向け】
────正解のない物事に対峙するための「7つの〈観〉」を養う────

 

◉Day1(終⽇研修)
より上位層に向けた研修です。初日は、リベラルアーツのベース思考になる「情報編集⼒」や「読書術」を中⼼としたセッションを行います。

 

◉Day2~Day9(半⽇研修)
各回のテーマ「観」に沿った課題本から、ものの⾒⽅・モデルを引き出す対話をグループワーク中心に実施します。より高い視座を得られる「7つの〈観〉」を習得します。

 

 

*ベーシック・アドバンスともに、お客様のご要望のテーマや狙いに合わせ、扱う「観」の内容や数、ふさわしい選書等はカスタマイズいたします。

実施要件/受講者の声

■実施要件────────────

◯対象者:経営幹部、管理職(リーダー以上)、次世代リーダー

実施要件:1クラス12名(最少6名~最大20名)

所要日数:1日+半日×4日〜

価格:350万円~(企画料・プログラム実施料等を含みます)

定員:20名

 ※回数・内容等はカスタマイズ可能です

 

 

■受講者の声────────────

「読書は、時間や場所にとらわれない、一番身近なリベラルアーツの習得の手法であり、読書のなかから自身なりの観をたくさん蓄積できる。また、情報の型を使って、情報を編集すると、頭に残りやすくなる。」

 

「普段から判断基準は持っているが、その判断基準の根拠となるバックグラウンドはアップデートしていかないと陳腐化する恐れがある。ニュースなどは要約された形で簡便に利用できるが網羅性に欠けていると感じる。自分の中に利用できる形で知を蓄えることで、柔軟に対応できるようにしていきたい。」

 

「アウトプットしてみると読書の質が各段に上がることを実感しました。また、グループワークでは、同じ本を読んでも観点が違ったりするので、相手のことを理解できたり、自分では気づかないところに気づけたりするので、毎回とても楽しかったです。」

 

「業務に直結することではないことに、しっかりと頭を使い、自分のための時間として脳をフル活用する時間はとても有意義でした。また多様性の観点で、同じ本を読んでも、こんなにも感じることが違う、刺さるところが違うということにも驚かされ、本当の意味で人の考えを知る、という部分は今まで浅はかであったなと学べました。」

 

「グループワークでは物の見方の違いを感じることができ、毎回多様性を感じる機会となった。個人ワークについては、普段ある程度のところで止まってしまう自身の思考を強制的に一歩進めることで、自分の周辺知や実務との繋がりを感じることができ、特に有意義に感じた。」

その他、企業向け研修のご案内

【基礎】情報編集力養成コース
────
柔軟なものの見方・考え方を養う────

ビジネスの基本となる「情報」の扱い方を学びます。商品企画やマーケティングのために、情報を収集し、関係づけ、構造化し、表現するための情報編集の「型」を身につけます。

 

◯対象者:全てのビジネスパーソン

◯実施要件:1クラス20名(最少8名~最大30名)

◯所要日数:1日(または半日×2回)

◯価格:60万円~

◯定員:24名

 

 

 

【基礎】探究型読書コース
────情報収集力・問う力を高める────


思考や発想のツールとしての「本」の活用方法を学びます。ビジネスの現場に活きるインプットに留まらない読書法、「読前・読中・読後」を含めた「Quest Reading」を身につけます。

 

◯対象者:全てのビジネスパーソン

◯実施要件:1クラス20名(最少8名~最大30名)

◯所要日数:3時間

◯価格:45万円~

◯定員:24名

 

 

 

【応用】クリエイティブコーチングコース
────
メンバーの才能を引き出す────


メンバーの発想力・企画力を引き出し、チームの力を最大化するために、個々の才能の「奥」に潜むものを言語化して適切にフィードバックする方法を身につけます。

 

◯対象者:リーダー・管理職

◯実施要件:1クラス20名(最少8名~最大30名)

◯所要日数:1日×4回〜

◯価格:350万円~

◯定員:20名

 

 

 

【オプション】ほんのれんワークショッププラン
────
問いと対話の習慣化────


「読書対話」プログラムである「ほんのれん」(運営:編集工学研究所/丸善雄松堂)が提供する、「問う力」と「対話する力」を習慣化するためのワークショップパッケージです。

 

◯対象者:全てのビジネスパーソン

◯実施要件:人数制限なし。オンライン/リアルともに可。

◯所要日数: 1テーマ半日(複数テーマでのシリーズ実施も可能)

◯価格:ワークショップパッケージ1テーマ95,000円〜
   (※講師派遣は別料金:1テーマ半日20万円〜)

導入企業・団体

大手飲料メーカー(観養成研修・経営スクール内実施)
大手ITシステム会社(観養成研修・次期役員養成研修プログラムとして)
地方銀行(観養成研修・次世代リーダー向けリベラルアーツ研修として)
生活用品メーカー(情報編集力研修・階層別発想力強化研修として)
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
株式会社リクルート
株式会社資生堂
株式会社NTTドコモ
丸善雄松堂株式会社
学校法人 近畿大学
学校法人田村学園 多摩大学
学校法人 大阪経済大学
学校法人嘉悦学園 かえつ有明高校
公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
 ほか

お問い合わせ

研修サービスに関するお問い合わせは、以下のフォームからお願いいたします。

https://www.eel.co.jp/contact/