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2009年08月12日
Diary 登大路セミナーで日本と東アジアを考える
8月6〜7日、奈良市内の登大路ホテルで、平城遷都1300年記念事業の一環として特別ビジネスセミナーが開催されました。モデレーターはセイゴオ、ゲストは寺島実郎さん(日本総合研究所会長)、福原義春さん(資生堂名誉会長)、安田登さん(能楽師)。参加者は「日本と東アジアの未来を考える委員会」メンバーと、奈良県および近県の企業・大学関係者など16人。
日本と東アジアの歴史・現在・未来を語るというセミナーの趣旨に沿って、3人のゲストからそれぞれの専門的な視野に立ったレクチャーがあり、その要所をセイゴオが再編集しつつ、さらにゲスト・参加者が意見を交換しあうという、充実したプログラムの一泊二日となりました。
ちなみに登大路ホテルは、森精機製作所が所有する瀟洒な会員制ホテル。さきごろセイゴオが荒井知事とともに鼎談した森雅彦社長の協力もあり、参加者もゲストももてなしの行き届いたサロン的な雰囲気の中で交歓を楽しみました。

セミナーの発案者であり主催者でもある荒井知事が
冒頭でご挨拶。

セイゴオは、平城遷都1300年記念書籍のコンセプトであり
タイトルでもある「NARASIA」に託して、奈良に始まった
日本の和漢のデュアル・スタンダードという方法を説く。

寺島さんは、日中米関係よりも以前に、歴史的に日本にとって
重要だった日中露関係を見直す壮大なスケールのレクチャーを展開し、
米フィルターに偏った日本の視野に問題提起。

福原さんは、近代日本のあけぼのとともに歩み始めた
資生堂の歴史を軸に、日本文化が本来もつハイブリッドの方法と、
資生堂が重視した「道理」の精神を重ねて語った。

初日の夜は、安田登さんが笛方の槻宅聡さんとともに
能を実演。夏目漱石の『夢十夜』より怪談調の「第三夜」とともに、
『吾輩は猫である』をアレンジした狂言仕立てのオリジナルも披露。

二日目の朝は安田登さんが能と身体と「心」をテーマにレクチャー。
『論語』の世界観を甲骨文字に立ち戻って読むとともに、
「心」の発生を身体論や呼吸論と合わせて独自に解き明かした。

最後は福原さん・安田さん・セイゴオと参加者が交わりながら総括セッション。
福原さんは、日本において断層的に起こる文化変更と
文化発酵プロセスの重要性について語り、
安田さんは、世阿弥の「初心」が、既存の価値観を断ち切る
という意味を含むことを示唆。
セイゴオは、「経営」が本来は東洋の山水思想に根ざす
言葉であることを説き、時代の「気韻生動」を見ることの意義を説いた。
投稿者 staff : 2009年08月12日 13:20