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2008年01月18日

News NHK「知るを楽しむ」で白川静さんについて連続講義

 セイゴオが2月放送のNHK教育テレビ「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝−白川静」に出演、漢字研究に生涯をかけた白川静さんの世界を全4回にわたって語ります。毎週火曜日です。構成は、第1回「神と交感する漢字」、第2回「白川静という奇蹟」、第3回「古代中国に呼吸する」、第4回「漢字=日本の文字革命」。放送に先立ち、1月30日には、番組用テキストも出版されます。もちろんセイゴオ書き下ろしのテキストです。

 「白川さんは、その思想や考え方を首尾一貫して浴び続けたくなる人。できれば一字一句そのままに継承したくなる人だ」というセイゴオは、工作舎時代からたびたび白川さんを訪ね、その豊穣な研究世界に触れてきました。とくに、白川さんが徹底して古代文字を身体でなぞりトレースすることによって、長らく漢字研究の聖典といわれた許慎の『説文解字』の字源解釈を覆し、新たな体系を打ち立てたことには、大きな影響を受けたと言います。
 そんな巨人・白川静を連続講義することは、セイゴオにとっても大きな挑戦だったようです。昨年末から正月休みも返上して、白川静全集および『字統』『字訓』『字通』はもちろんのこと、古代中国の膨大な資料までも書斎に積み上げ、それらを詳読しながら、一方では白川さんの「文字講話」のビデオを見尽くし、まさに白川漬けとなって、テキスト執筆と番組での講義準備に没頭していました。

 年明け早々の1月8日からはじまった番組収録は、嵯峨野にある築350年の古民家で行われました。NHKの柄子ディレクターのアイデアで、撮影場所となった居間には、新たに書棚をしつらえ白川さんの著作を納め、木製の机・椅子を用意し、高さ70センチほどの商後期時代の青銅器「犠首方尊」が飾られました。このセットは、白川さんとセイゴオの書斎をイメージしたものとのこと。セイゴオも、赤坂の書斎から大量の資料を持ち込みました。
 しかし、予想外に大変だったのが、底冷えする京都の寒さ。撮影中は音の関係で暖房が焚けなくなるため、全身ホッカイロ、靴下5枚履きという重装備で、それでもときおり寒さのあまり口がまわらなくなるなどの悪条件です。その寒気と闘いながらも、セイゴオはなんとか平常心を保ったようです。古代中国の神話や日本の文字変遷史などを織り交ぜつつ、『万葉集』と『詩経』を同時に比較する白川さんの手法、反骨精神に満ちた生涯と一貫した日本へのまなざしなど、96年にわたる白川さんの人生を浮き彫りにするセイゴオならではの組み立てと語りを展開しました。
 白川さんがもっとも好きな漢字が「遊」だったこと、そんな縁でセイゴオが編集する雑誌「遊」にも登場していただいたことなど、折々にはさまれるエピソードや、最終回で明かされる「松岡正剛」という名前の秘密も聞きどころです。

 またセイゴオは、京都西京区桂にある白川さんのご自宅も訪問、今もそのままの状態で残されている書斎を拝見しながら長女の津崎史さんにインタビューをしています。白川さんの漢字研究を後援した白鶴美術館(神戸)にも出向いて、拓本とりの名人として白川さんの漢字研究を支えた木村元三さん・文子さんご夫妻にも取材。これらのシーンも番組中で紹介される予定です。

 

NHK教育テレビ「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝−白川静」

◆テキスト発売

発売日 1月30日(水)
定 価 683円(税込)

◆放送日時

第1回 神と交感する漢字 2月5日(火) 午後10:25〜午後10:50
     ※再放送 2月12日(火) 午前5:05〜午前5:30
第2回 白川静という奇跡  2月12日(火) 午後10:25〜午後10:50
     ※再放送 2月19日(火) 午前5:05〜午前5:30
第3回 古代中国に呼吸する  2月19日(火)午後10:25〜午後10:50
     ※再放送 2月26日(火) 午前5:05〜午前5:30
第4回 漢字=日本の文字革命 2月26日(火)午後10:25〜午後10:50
     ※再放送 3月4日(火) 午前5:05〜午前5:30

詳しくはこちら→番組案内/テキスト販売


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平凡社の「白川静漢字暦」を用いて白川文字学に迫る

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白川さんが駆使していたというガリ版の使い方を紹介

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『遊』に連載していた白川さんの「遊字論」の一節を朗読

投稿者 staff : 2008年01月18日 15:27