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[トピックス] 2014年4月10日
[レポート]そ乃香vol.04「ジャワ更紗するガイジン」
     〜6万冊の本の森に吹く更紗の風〜

◎4月3日〜5日 そ乃香 vol.4 「ジャワ更紗するガイジン」開催

松岡正剛事務所の和泉佳奈子プロデュースによる展示販売会&トークイベント「そ乃香」。日本の名人・達人・名匠をお迎えして実施する同イベントの4回目が開催されました。
今回のゲストは「ジャワ更紗(さらさ)」職人・石田加奈さんです。
(過去のイベントはFacebookページをご覧下さい)

インドネシア特産のろうけつ染め布地「ジャワ更紗」は、世界遺産にもなっている

会場となったのは編集工学研究所の1階、壁一面が本に囲まれたブックサロンスペース「本楼(ほんろう)」。空間設計のプロフェッショナル集団・HIGASHI-GUMIの皆さんのご協力により、天井の高さを生かし、更紗をオーロラのように展示した空間が実現しました。石田さん自身もこのような展示は初めてとのこと。空中に現れた更紗の全貌を見て「震えるほど感動した」と語っていました。

高さ4メートルの「本楼」の空間に出現したジャワ更紗

展示期間中は、連日たくさんの方々がご来場。石田さんのお店「isis」のお客さまが京都からはるばる友人を連れていらっしゃったり、たまたま会場の前を通りかかった方がふらりと寄って、一目惚れした更紗をその場でお買い上げになったりと、ジャワ更紗を囲んで本楼にあたたかい輪がいくつも広がっていきました。

◎語りに酔い、更紗をまとうトークイベント

右:「ジャワ更紗」職人・石田加奈さん
左:「そ乃香」仕立て人・和泉佳奈子

5日に実施したトークイベントには、定員をはるかに超える60名以上の方々が来場し、石田さんのやわらかい語りに、ゆらゆらと心地よく身を任せていました。

ジャワと日本をまたぐ石田さんのトークは、会場に東南アジアの香りを届けました

石田さんのジャワ更紗の店名「isis」。弊社所長の松岡正剛が校長を務めるイシス編集学校と偶然にも同じこの名前は、石田さん自身が20年以上前に付けたもの。ジャワの古い言葉で「川辺の涼しい風」という意味だそうです。暑さの厳しいインドネシアに住む人々にとって、涼しい川辺は憩いのオアシスだったのでしょう。

ジャワでも失われつつある美しい更紗の色と模様。現地の伝統工芸に関わる「ガイジン」としての石田さんは、あくまでそこで働く人々が自ら手を動かし、伝統と向き合っていくことで、更紗職人の技術が続いていくようサポートしたい、と語っていました。

模様はひとつひとつ手書きのため、同じものがないジャワ更紗

模様の手書きと染めの過程を何度も繰り返し、1枚を作るのに1年近くかかるという石田さんのisis更紗。本楼を訪れたお客さま全員が、芸術品をまとうような贅沢な時間を存分に楽しみました。

来場者の方も更紗を体験

「更紗と本は両方ともメディア性があって、相性がとても良いね」と語る松岡も一枚購入。
石田さん、和泉と一緒に記念撮影

たくさんの本に囲まれた空間で、ジャワ更紗という美しい布がさまざまな人をつなぐ。そんな光景を目の当たりにした今回の「そ乃香」。 ここで生まれた出会いは、今後どのように広がっていくのでしょうか。

これからも「そ乃香」では、ブックサロンスペース「本楼」を拠点に、名人・達人・名匠をお招きするとともに、名品・逸品・絶品とコラボレーションを起こし、新たな価値を生んでいく場をつくっていきます。次回vol.5もぜひお楽しみに。

◆そ乃香facebookページ◆

https://www.facebook.com/izumisonoka
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